闘病日記

闘病のための日記です。一応、傷病名は自閉症スペクトラム障害、統合失調症となっております。精神障害者保健福祉手帳一級、障害年金受給者。毎日22時には更新したいと思っています。せっかちなのでもっと早く更新するかもしれません。

2023.08.17

6月30日から、県の精神病院に入院して、8月15日に二度目の外泊後に退院した。任意入院ではなく、医療保護入院というものだった。時間の中に、空白が入れ込んでいて、記載することが難しい。ただ、僕は勘当されてもおかしくない大迷惑な人だった。

外来で即日入院となり、最初は保護室というところに入れられた。

一週間、目と鼻の先にトイレがある部屋で過ごした。監視カメラがあり、内と外が遮断されない空間、さらに移動の暴力で、憂鬱の解剖にあるような、「一つの場所に縛り付けられることは、一つの死であり、地獄」のような状況を出現させた。

その後は、準保護室に三日間、それから一般床という開放病床になった。

「場所の現象学」という本にあるような、実存的外側性の状況「自覚し熟慮した上でかかわりをもたないこと、人々と場所からの疎外、帰るべき場所の喪失、および世界の非現実感と所属先の喪失感」に陥った。

特に、非現実感が甚だしく、苦しみの積載量がある程度に達し、世界が消え、日々に対する鮮度がまるで落ちていた。実存的内側性の特徴である、場所に対する所属感と一体感がなく、根なし草の日々だった。ソフトカバーの本は持ち込めるようになっていて、ミラン・クンデラの不滅を読んだ。「人生において耐えられないのは、存在することではなく、自分の自我であることなのだ。434p」は最も衝撃を受けた言葉だった。

変わること、ナワルに変身すること、自己同一性を脅かす破壊的な衝動に身を委ねること…。白痴の蜘蛛、ロマ。

詩的世界による非我の経験を得られるような、そのような書物を望んだ。

lainの脚本集は一つの慰安所だった。

 

退院したはいいが、非現実感は著しく、ちっとも元に戻らなかった。自分の速度を喪失したような感覚だった。そしたら、問題意識が〝速度〟に移行された。vitesseを調べると、プログラミング言語が出てきた。lainでは、PC用語が作品の彩色にもなっているように、文学的領野でSQLを勉強しても面白いなと思った。

感情がない。