闘病日記

闘病のための日記です。一応、傷病名は自閉症スペクトラム障害、統合失調症となっております。精神障害者保健福祉手帳一級、障害年金受給者。毎日22時には更新したいと思っています。せっかちなのでもっと早く更新するかもしれません。

2023.08.19 全て

現在は8月19日で、8月6日に初めての外泊で一カ月ぶりに焼肉屋で飲み放題で酒を飲んだ。それから7日に病院に戻り、8月12日に二度目の外泊で酒を飲んだ。それから毎日、酒を飲んでいる。医師から出された精神薬も飲んでいる。そして、最近、急性肝不全のような症状が出始めた。明らかに入院している時よりも悪化している。この独我論的体験、自明性の喪失のような感覚は、おそらく肝性脳症と言われれば説明がつく。

もし本当にそうなのだとしたら、もう先はない。周りに対しての意識有機体の情報処理速度が追いついていず、反応している自分が、かつての自分ではなく、もうただただ無感情で反応している。昨日は、今すぐにでも眠れるというような形で、夕食に参加し、瞼が落ちかけていて、夕食を済ませたら、すぐさま意識的にではないまでも眠った。それから夢なのか現実なのか区別がつかなかった。夢の中の世界に完全に意識が移行して、それが中心となっているようだった。

気づいたら意味不明なことをiPhoneのメモ帳に書いている。それを見てもよくわからない。

多分、肝胆膵外科に行けば、病気が見つかるだろうと思う。肝不全であることは、肝臓は沈黙の臓器だと言われるのだとしても、もう明らかにわかるようになっている。本当に肝性脳症だと言われれば全て説明がつくのだと思う。

もう酒は飲まない。本当に飲まない。薬剤もできるだけ摂取したくない。ただ、もう不可逆なことは確かだ。また、生きることに対してもう執着はしていない。もう受け入れている。6日の時点では、こんなことを思っていなかった。病床では、酒を飲むことを想像し、苦しみの中にも喜悦を見出していた。が、しかし、もうそんな気持ちは毛頭もない。酒は本当に飲みたくない。死が世界の不条理性であったとしても、もう完全に降伏する。もうこれは完全に自分が悪い。本当に自分が悪い。酒と薬という物質が悪いのではない。依存物質は存在しない。存在するのは依存体質だけである。自分が悪い。もう完全に降伏する。

肝性脳症のせいか、もう感情がないのだから、全ての物事に対して、見返りは求めない。ただ、今まで付き合ってくれて本当にありがとうございました、と言いたい。6日の時点ではそんなことはなかったが、ありがとうと口にする機会が最近増えた。

僕は創作を志し、小説や脚本などに自分の表現をフォーマット化させることが一縷の望みではあったが、もう完全にそんな気は毛頭もなくなってしまった。ただ、僕はもう完全に死に対して降伏するしかないのだと思い、限られた余生を送ることを望んでいる。それは主に自分を産んでくれた両親に対してである。ただ、もう僕のすることと言ったら、両親の言葉を聞いて、謝意を述べるだけである。

もちろん作品を作りたかったが、もう組み立てることができない、ただかつての自分に戻れるのならば、作れるのかもしれないが、もう不可逆であるという意識しか持ち合わせていない。また、無感情状態でどうして作品が書けようか。

欲望ももうなくなってしまった。入院中は、作業活動などで欲望の対象に出会わせず、ただただ薬物療法で放置しておくだけの病院に反感を抱いていたが、退院後の今はもうそんな気持ちもなくなった。制度分析のような病院を贔屓にしていたが、今はそんな気持ちもなくなった。日本の精神病院万歳。やることを与えない精神病院万歳。言表行為の動的編成が行われない病院万歳。

言表行為の動的編成などと言っても、僕はただその真髄を実地で理解しようというよりは、ただ小難しい概念に憧れているだけであった。ただそれだけであった。それ以上でもそれ以下でもない。ただ難しい概念を示現させるかのような喜びに浸っているだけであった。今となっては単なる暇つぶしのような形でしかなかった。

もう明け透けに何でも話せるくらいの精神状態にはなっている。何度も言うが、カッコつけた言い方かもしれないが、僕はもう死に対して降伏している。だから僕のやることと言えば、もうあとは整理だけである。その根源的欲求だけはどうしても放置することはできなかった。今この文章を書いているのも整理のためである。

もう何もない。主治医には脚本を書くことを望みとして、前向きに将来のことを考えていると言ったが、建前であった。建前でしかものが言えない、それに何の意味があるのだろう。少なくとも僕はリアルに対してそのような生き方しかできなかった。

ただ、僕はもう僕は、この無感情も、全て肝性脳症ということにしておいてほしい。それだけを望む。僕が今こうやっておかしくなっているのは肝性脳症のせいだと。そうすることができたらどんなにいいだろう。説明できない不気味なものが毎秒発散されていることに耐えられない。僕はもう急性肝不全の肝性脳症のせいだと思って、そうあることをただただ切望している。精神病院にいるときは、退院して酒が飲めることが望みだったが、ただもう望みはそれだけしかない。