闘病日記

闘病のための日記です。一応、傷病名は自閉症スペクトラム障害、統合失調症となっております。精神障害者保健福祉手帳一級、障害年金受給者。毎日22時には更新したいと思っています。せっかちなのでもっと早く更新するかもしれません。

2020.12.08

精神科に行っても、薬を処方されて終わり。県の中で一番大きな病院の精神科に予約をして2ヶ月の間を得て今日、行ったが、「なんで病院、移るの希望されたんですか?」と言われ、「精神病理学に携わっている人がいる病院は此処でと言われたので」と言うと、「精神病理学は治療じゃないよ」と一蹴される。

なぜか僕は彼のことを金属だと思うようになり、何千もの金の断片で作られた装束を着ているような、(しかし、服飾という感じはしない、彼自身が金属である)体は石や土でできているので、顔が見えない。研修生らしい担当医の権力の支柱の人たちがこちらに面して2人座っており、もはやなんて書いてある名札を下げているか忘れる、それほどまでにこの空間は石や土だ。
染色体が融合して最初の細胞ができ、そして卵管の中には桑実胚が漂い、やがて胚盤胞に変化する、彼の場合は、砂金塊に。というより、彼と彼の周囲の人物や、彼の細胞、分子、原子、素粒子、何から何までもが金属で、だから何も思い出せない。彼が繋がっていた胎盤も金属だったのだろう。目をつぶれば、普段は黒い点であるようなものが、砂金の中でも奇形である奇形金の模様がうようよと動き回る。

僕が精神病理学的なアプローチにおける治療を望んでいたこと、は覚えてる。自分は石や土でなく、砂金塊の細胞ではないから。此処は気持ちの悪い砂金産地のようなものだ。

「さてさてさて、今何困ってんの?」
「君が今苦しんでることってなんなの?」

フロンガスを吸入されまして、気絶していたらオッドアイの赤い髪のバレイヤージュの小娘が私の両足を切るって脅してくるんです。僕のツイートのことを新町新聞と呼んで、自分がいない時にあった出会いとかを精査してるらしいんです。僕はそれに対し、ロマン主義的な求婚かと思い、うっとりとしていたところ、僕のやらなくちゃならない仕事を思い出したんです。今は感情労働化の時代であり、「知識、情動、イメージ・社会関係のいったコモンの生産工場」ということが、ネグリとハートの見方らしい、こういうことについて学ばなければならないし、お前の頑張りすぎは、非物質的見地からしたらどれほどのものなのだろうって思ったんですよ。足を切る、足って物質じゃないですか、あ、足を切ったらそっか、でも手を切られたらまずいな…いくら彼女が頑張りすぎっていって来てもね、言葉の全くいらない透明な白の天使主義でも口さえあれば獰猛な狼になりますからねきっと」

………「か、デイケアとか精神科リハビリテーション………」と金属医者が喋っている。
「僕は治療になると思ってるんですけどね、精神病理学というものは」
「君がどう思うかはともかくとして、それで何か私、特別なことできると思ってるの?できないと思います」
「此処で空が見えますか?悲しい!それを掴もうとすれば、所有格にできない空の青さに気づかせられる。今からありとあらゆる人間に、LINEで「死ね」と送ろうと思います。そうだなあ、だって、低品位鉱石として投棄するのがあなたたちの仕事ですものね。やっぱりあなたは金属だ。金属の匂いが蔓延してる。シアン化溶液で金を取り出して」

………「カウンセリングってのは君が一方的に話す、それで自分で自分の考えをまとめるってことですよ」

「僕は会話がしたいけど、これも感情労働なのかな、僕はその本、まだ読んでいないんだけど」

……………「じゃ、そちらでちょっとお待ちください」

廃棄物として鉱滓ダムに入れられた。そういや、アストラル体って鉱物に入るんだっけ…。俺は鉱物じゃないんだけど、本当に、いや信じてくれないかもしれないけど、相手は金属だったな。触ったら砂金粒落ちそうだし、あいつの骨組みはきっと砂金の細胞によって作られている。うわ、金属の嫌な匂いだ。グニタヘイズで彼はワームのようだ。早く此処から出ないと。ああ、もう俺は一生此処には来ない。