闘病日記

闘病のための日記です。一応、傷病名は自閉症スペクトラム障害、統合失調症となっております。精神障害者保健福祉手帳一級、障害年金受給者。毎日22時には更新したいと思っています。せっかちなのでもっと早く更新するかもしれません。

2020.07.21

またもや寝過ぎる。14時頃起き、弓折れ矢尽きる人物からの「お願いです」とのLINEにて、どういうことかと思いきや、死にたいということであった。ツイッターで「しにます」と呟いており、速い歩調になり、また、氷漬けだった僕は、そのまま加速度的にローラー滑り台を滑っていった。彼女は鞄を剃刀で切って、離断し、太腿に貫通し、弁が壊れ下肢静脈の中に溜まっていた血液が流れ始める。死について彼女は語ってほしいと言う。未来仮定である死。しかし、僕は死について語りたくない。

「懺悔」というハンドルネームを使う彼女は、美的領域で人生と和解することに勤めている。彼女という本来の歴史性、時間性とは、醜貌恐怖の世界であった。彼女は、自分が醜い存在であることと思ってきた。周囲に思わされてきたのである。だからこそ、美に対しての執着が強く、しかし、醜貌という洗脳を受けてきた彼女が、美しい瞬間に留まることは、言わば、彼女にっては、「堕罪」であるのである。だからこそ、「懺悔」というハンドルネームを無意識的にでも自分自身に付け、様式化している。しかし、「醜貌恐怖の世界」からはまだ脱げきれておらず、即ち、過渡期であり、自分の内奥に烈しい緊張を秘めている。それが自殺に繋がる。

そこでの世紀末病におけるコロナウイルスというパンデミック。アイドルをするために東京に赴かなければならない彼女は、それにより、東京への日出は延期になり、疑いに心を蝕まれ、激しい形を帯び始め、病的な強迫観念に辿り着く。故に未来を先取りしようと絶えず焦り、その先端式の形象は、壊れやすく、脆い。自殺と無に帰することが、デカダンスの究極の欲望であるらしい、彼女はそうなのか。

僕は彼女には生き残って欲しい。アイドルになり、精彩を放つ存在になって欲しい。