闘病日記

闘病のための日記です。一応、傷病名は自閉症スペクトラム障害、統合失調症となっております。精神障害者保健福祉手帳一級、障害年金受給者。毎日22時には更新したいと思っています。せっかちなのでもっと早く更新するかもしれません。

2020.07.20

字義通り、一日中寝ていた。夢における彷徨を繰り返しながら、何をしようという気分は毛頭もなく、一種の退行のような、子供の対処方略を用いるかのように、そう、幼児の存在には限界がない。
特に何も記すことはないのだが、枕頭で読んでいた、発達障害の精神病理の本のこと。

「感情」の手前に、「情動」というものがあるらしい。その情動とは伝播するものであり、人を揺す振り、自分の身に触発された感覚が認知され、それが感情になると言われる。自閉症スペクトラム障害は、情動に侵食を受けやすく、この情動と感情の違いは、情動が非言語的、身体的、内臓的であるのに対し、感情は、感覚刺激に対して言語という回路を持っており、意味を付与する言語において分節化されたものが感情である。定型者では、〈伝達〉という志向性によるコミュニケーションができるのに対し、自閉症スペクトラム障害には〈伝達〉が伝わりにくいことにより、コミュニケーションが切断されるらしい。

幼児は泣くことという対処方略を使い始める、それは感情ではなく、情動である。そして、幼児は母からの応答(伝達)で、自分の泣き声の意味(情報)を受け取るのであるが、それによるコミュニケーションが行われず、交感能力が未発達であり、自分の抱くイメージへの傾倒が強くなる、これが自閉症スペクトラム障害になり得る説がある。

だから、有機体が言語を学ぶことで、限界を自分に課すということが、大人の対処方略であるが、僕は今氷漬けにされた子供に戻っている。だから一日中寝ていた。だからこういう言葉を書くということも僕にとっては今難しいことなのである。