闘病日記

闘病のための日記です。一応、傷病名は自閉症スペクトラム障害、統合失調症となっております。精神障害者保健福祉手帳一級、障害年金受給者。毎日22時には更新したいと思っています。せっかちなのでもっと早く更新するかもしれません。

2023.11.27

待つ。待つこと。待つとは、可能性を消尽してしまって、どこにも定位できない状態を示している。可能性を使い切ること。最期を待っている人。「死の間際に、辛くも間に合って、愛しい人に会えたら」というベケットの言葉を全く完全に信じるように。しかし、待つとは可能性の残量がもはやなくなり、ステータスバーすら表示されない。最期を待つ人は周囲に時を分泌することで、主導権を保とうとする。その時とは、永遠であり、摩滅されないもののようなわけではない。そんな内容のあることは考えていない。ただ、それとは真逆にあるような低俗かつ猥雑な時を分泌する。メメント・モリ

スタヴローギンは、陵辱した少女に対して自殺すると分かっていながら、物置のドアの側で時間を計って待っている。待つ。それも三十五分間。その時スタヴローギンは密かに神の存在を切望していたのではないか。もし神がいるのだとしたら少女を自殺から救ってくれるのではないか。しかし、神とは結局のところ個人の心の領域の問題である。それは叶わない。時間を計測しているが、神による予定された升目を見ることはできない。あるのはただ不幸である。

結局待つことは、何ももたらさないのかもしれない。個人の裁量で神の弁目を見ようとすることはある種の行き詰まり、袋小路を生む。ならば何も期待しない方がいいのか。

 

我々は自立的には存在し得ない。主体性は自立的に存在するわけではない。主体性とは、欲望である。制度的重圧を逃れる生そのものである。人間集団、社会ー経済的集合、情報機械など全てを巻き込んだ過程の端末に位置する個人。その電流の出入口は電路と接続されている。僕は時を分泌する。それも、自分が本当に生きたと実感できるような、本来の時であるわけではない。しかし、数字によって等分されている時計のような単位化された時間でもない。しかし、僕はもはやその時とは何かを分かっていない。しかし時を分泌させなくてはならないと思う。自分の周囲へできるだけ。それは精嚢の分泌液だ。尿道から押し出されるのように、僕は手当たり次第、周囲に猥雑な言葉を吐き捨てる。もしかしたら、その猥雑さこそが僕の時の属性かもしれない。女性に「最近いつセックスした?」相手は狼狽しながら、「一昨日…」「誰と?」「アプリの人、Tinderの人」「気持ちよかった?」相手が口を開かなくなるまでセクハラをする。相手のエネルギーが枯渇するまで、僕はセクハラをする。それは喜悦である。それこそが、精神エネルギーと性的衝動の中枢である視床下部の切断の役割を果たす麻薬にも勝るこの世のどんなものよりも勝る生きた実感である。

僕はそこでセクハラした時の相手の反応を思い出して自慰行為をする。気持ちよくなるためだけの行為。ああこれだ。気持ちのよくなるためだけの行為。アブノーマルであればあるほど、興奮する。全ては気持ちよくなるという本質に収斂するのだから、遠回りなだけいい。ディスコードで女を捕捉する。そして幕切れまでセクハラをした後、相手は呟く。「寝るかあ」僕は言う「一緒に寝てくれる?」「いやだ」「いくらならいいんだい?」「お金ないでしょ」

「お金ないでしょ」に僕は興奮する。僕を見てくれているのだな。有り体の僕を知ってくれているのだな。

僕はそんな会話を思い出しながら自慰行為をする。ディスコードという性処理のための培地があってくれて感謝である。

 

やがて僕は痛みを感じる。それこそ触感覚的な痛みだ。パトス、愛以上のものでも癒せない。そんなことで、自己が環界から脱離し、対立する。僕は身体を体外へ追い出そうとする。いよいよ、僕は何も定位できない。僕は身体と精神の可能性を消尽してしまっている。もう僕は行き場をなくす。遊戯的世界は終わり、その反対にあるのは争闘の世界である。遊戯は真面目な生活の真っ只中のオアシスである。しかし、痛みにおける別離において、自己を引き裂き、自己と他者を引き裂き、痛みの秩序の中にいることを思い出す。自殺がちらつく。「子供のころに見た海、べつの空、べつの体」それこそ、受胎という原光景にまで遡り、これと同じ価値を持つ自死。痛みの現実性は精神に敵対する。それもあなたの精神にである。生滅し、恒存しない痛み、この痛み、これはあなたには認識できない。この異他的なものに出会うということ、痛み。そしてあなたとの関わりの始原。僕は痛みを覚える。

 

罪。資本主義社会の無意識的リビドーに根差したもの。

 

私が、告発された絶滅、秘中の秘である罪責消滅を望むこと、私が計画を立てること、失敗、及び、行ない、学校の屋上が、反対されたことの斑点であるので、限界が無限に変化し得ること、及び、空を打たうために、岩間の急湍のように、再び屋上に行くか?

 

僕は自分の快楽のためだけに腰を振る。オナホールにローションをたらし、ASMRを作動させ、思う存分、分泌する。主導権を。時を。最期を待つ人。

 

気持ちい気持ちい気持ちい気持ちい気持ちい気持ちい気持ちい気持ちい気持ちい気持ちい気持ちい気持ちい気持ちい。気持ちいってご主人の口から言っちゃだめだよ。だめだよ、だめだよ、だーめ。だーめ。だめだめだめ。言いたいねぇ言いたいご主人の口で言いたいよねぇ気持ちいって言いたいよね、気持ちい。すりすり気持ちい。ここもいっぱい。甘いパウダーされながら、すりすりすっごい気持ちい。無理かも。無理無理無理。気持ちい気持ちい気持ちい気持ちい気持ちい気持ちい。言いたいね。