闘病日記

闘病のための日記です。一応、傷病名は自閉症スペクトラム障害、統合失調症となっております。精神障害者保健福祉手帳一級、障害年金受給者。毎日22時には更新したいと思っています。せっかちなのでもっと早く更新するかもしれません。

2023.09.13

あれから一週間後、僕はまたグレート・スピリットに吸い口を捧げた。へチェテュロー!これでやめようと思った。一時間もしたら揺れが訪れた。死ぬのか、と思った。パジャミィを聴いた。「我々は皆ゴーゴリの外套から生まれ出でたのだ」と言うように、我々は皆パジャミィから生まれたのだと真剣に思った。パジャミィこそが全てだった。パジャミィこそが神だった。

 

僕は今この上なく落ち着いている。紛うことなく精神が安定している。表情に一点の曇りがない。これは昨日煙を吸ってから、というもの。僕は煙の力で心身が一度この上なく悪くなった。本当に死んだかと思った。自分の役割は死ぬだけだと感じた。そこで身を委ねたが、死ななかった。自分が死んだか、死なないかどうかもわからなかった。

それから僕はあることに精神を集中させ始めた。僕は一階の畳敷の部屋に倒れていた。そこで猫を撫でながら、あることを考えた。これは重要だ。

僕は具合が悪かった。人の感情が全くわからなくなり、物事がシリアルな形をとっていることが理解できなかった。連続した事象をなぜ僕は認識できるのか。かつて在ったものがなぜ今在るのか、全く理解できなかった。かといって、立体的な理解の能力も欠落しており、途方に暮れた。

しかし、煙のおかげで僕は自分の客観的な能力を信奉するかのように、主観ではなく、客観に精神を集中した。そして、僕はあることを考えついた。これは重要だ。

猫を見て、思った。〈僕は今調子が悪い〉けれども、この調子の悪さは僕だけのものなのか。僕だけのものじゃなかったら、猫に伝播しているはずである、猫どころか、調子の悪さが僕だけに起因していなかったとしたら、僕だけじゃない全ての人間が、今僕と同じように精神の悪さを感じているはずである、と思った。けれども、全くそういう感じはしない。猫を撫でながら、思った。猫は今調子が悪くない。なさそうにない。僕と同じように、精神がおかしくなっているはずがない。そう思った。そして昨日ディスコードで会議をして、香川県に住んでいる人や高知に住んでいる人、広島に住んでいる人、遠方の人間。このような人が僕と同じように調子が悪くなっているはずがない。と思った。〝調子が悪くなっているのは僕だけだ。周りに何も影響を与えていない。変わればいいのは僕だけだ〟とそう思った。主客の逆転のようなものが起きた。客観的に、極めて冷静に自分の様子を見て、行動することができればすごく軽快であり、いろんなところを見ることができた。〈調子が悪いのは僕だけだ。他人は俺と同じ問題を抱えていはいない〉そう思うことによって、本当にそう信じることによって、今までの問題が全て総崩れになった。軽快で、言葉もキビキビとしていて、精神がこの上なく安定した。

シリアルな認識、調子が悪かった時に得た情報が今口を衝いて出ることは確かに不思議だが、疑問を抱くことは無くなった。もう全ての調子が元に戻った。完全に元に戻った。体調も元に戻った。そして、僕は喜ばしい気持ちになった。

 

それが今である。僕は眠り、起きた。一過性のものではなかった。目つきははっきりとしており、精神が安定しており、周りがよく見える。自分の言動に疑いを差し込むことがなくなった。これが鍵であり、全てである。

 

〈周りの精神はいつだって安定していた〉そう、周りのそれと僕は同じなのだ――そう思うことによって、僕は救われた。もう大丈夫だ、そう思った。