闘病日記

闘病のための日記です。一応、傷病名は自閉症スペクトラム障害、統合失調症となっております。精神障害者保健福祉手帳一級、障害年金受給者。毎日22時には更新したいと思っています。せっかちなのでもっと早く更新するかもしれません。

2020.10.27

煉獄杏寿郎の無意識領域は火で燃え盛っている。その火とは浄罪の時間、つまり浄罪の火である。それは泣き呻く声とも言える。政府非公認の組織である鬼殺隊の当主である産屋敷が、贖宥制度の発展による贖宥を与えると、杏寿郎は無限列車に乗り、鬼討伐の任務に就く。ハロルド・F・サールズの逆転移という本で読んだことがある。「自分の両親を癒すことができなかったという無意識の罪責感があるために精神分析家という職業についた」天国が此岸の夢の投影だとするならば、地獄は恐怖の投影であり、煉獄は、天国への仲介、救済の希望である。8両編成のうち5両を1人で炎の呼吸を使い、なぎ倒していく。その意志は中間としての煉獄で耐えることができるか、煉獄における刑罰は喪失の罰と感覚の罰の二重であるはずだった。しかし、贖宥の受益者である杏寿郎は、その責務を全うする。母親の霊体の全体感覚に包容されるかのような耀う太陽に照り返され、その笑顔は芽の群に引き継がれた。

という訳で、今日は10時から精神科だった。父親が次の現場まで空きがあり、休みだったので両親と行ったが、何も変わりなく。転院先の病院の外来受診が12月であることを告げた。そして、妹を連れて鬼滅の刃を観に行った。4人で映画を見るなんてこと、何年振りだろう。音響っていいなと思った。聴覚的認知における選択的感受性を刺激してくるが、こちらはただ座って委ねていればいい。音や映像が喚起剤となって、相互的に無意識に貯蔵されるか、意識的な行動を促す。映画館で母親はよく寝ているイメージがあったのだが、涙を流していた。すすり泣く音が隣の隣の僕の席まで聞こえた。映画を見終えると、スターバックスに行った。パンプキンスコーンとコーヒーフラペチーノを頼み、円テーブルを隔てた椅子に座った。探り探りのような雰囲気で、映画の話を少しだけした。α波を測るα波メーターという脳波測定装置のようなものがあればとは思ってはみる。どれほど緊張感を抱いているのか。家に帰る。部屋の片付けを手伝ってくれた母親が僕に言う。「多くの人を助けるために痛みを味わったんだね」今日の鬼滅の刃を観ての影響から出た言葉だと思う。本人もそう言っていた。これから頑張っていこうという時に、なんとも言えない気持ちになりました。